10.18-20 The Osaka 48 Hour Film Project 2024
10月18日(金)〜20日(日)で開催された、48 Hour Film Project(48時間映画祭=お題に合わせて脚本〜編集までの全てを48時間で完成させる映画祭)の大阪大会に、キャストとして参加していました🎬
めーっちゃくちゃ楽しかったです!!✨
48 Hour Film Project(以下48HFP)の参加は恐らく4回目かな🤔と思います!
因みにこれまでの参加は
「アンダーラ」出演(2019)
「おでのみりょく」出演(2022)(作品賞3位、観客賞2位)
「ゆめかさくら」主題歌(2022)Yes We Cannes(世界大会・作品賞2位)
そんな48HFPのことを、私はよく”大人の文化祭”って言うんですが、「48時間で映画を完成させる」と聞いてもそれがどの程度大変なのか大変じゃないのか、あんまりピンとこないですよね💦
たまにライブや48HFPの関連作品の上映後舞台挨拶とかで、ざっと映画祭の説明をしようとするのですが伝えきることができず、、いい機会なのでブログにしてみることにしました!!
あくまで私目線の私の主観の話なので、チームにより役職により異なる点がたくさんあるかもしれませんが、私から見えている景色を綴ろうと思います✎
(めっちゃ長くなっちゃいましたのでお時間のある時にどうぞ😂)
私は映画制作に関わる前は
「映画ってすぐ撮れるんじゃないの🤔」
って思ってました!!
でもそんなわけがなくてですね😂😂😂
48HFPで完成させる映画は、4分以上7分以内という決まりです。
つまり、「4分以上7分以内の映画を48時間で完成させる映画祭」ということになります。(これ企画としては結構際どいギリギリラインの良い設定だなと思ってます😂考えた人すごいです🙏)
まず、そもそもこの時間で、映画で物語を完結させるのはなかなか難しいのではないかと思います💦起承転結の起だけでも書ききれないくらいの感覚値ではないでしょうか🤔
ということでまず脚本が難しそうなのが分かります💦
その上で、48HFPは48時間のスタート時にくじ引きでテーマを決めます。
各チーム2つずつテーマを引いて、どちらかを選ぶという仕組みです(2つ引けるのはとてもありがたいです🙏)。今回私たちのチームが引いたのは「ロマンス」と「リベンジ」でした。このうち、ロマンスを選択することにしました。
因みにテーマはたくさんあって、テーマにより作品がガラリと変わることがお分かりいただけるのではないかと思います💦
(くじはGroup1からひとつ、Group2からひとつ、で計2つを引きどちらかを選びます)
※プラス、全チーム共通で絶対に入れなければいけないセリフ、小道具、人物の名前&人物像があります。
今回は
人物:牧宏or牧ひろみ=機械音痴という設定
小道具:磁石
セリフ:お前(あなた)がそれを言う?
を絶対に入れなければいけないルールでした。
ここまでだけでも、「え、、脚本できるの…?」って思いませんか…??😂
脚本に与えられる時間は概ねこのくじ引き終わり(金曜19時半頃)〜土曜日の深夜・遅くても早朝までです。土曜日は朝から撮影しないと厳しいスケジュールです。
しかし脚本ができても、まだ撮影には入れません。撮影準備が必要です。
キャストの決定、ロケ地探し、カメラや音声・照明・ヘアメイク等の技術スタッフへの指示、衣装や小道具の相談、撮影順や撮影スケジュールの共有、香盤表の作成など、他にもやることが満載です💦
そうして撮影に入るのですが、ロケ地ではキャストの着替えやヘアメイク・舞台セット・カメラアングル決め・リハーサル等に1時間半くらいかかり、実際撮り始めても、カメラ引きの映像・カメラアップ・各キャスト目線の映像など、各シーンでカットごとに数テイクずつ撮影するので結構な時間がかかります。
ここに更にお天気問題(晴れてほしいのに晴れない、雨の映像がほしいのに降らない等)があり、音NG(飛行機や車の音、犬の鳴き声等の環境音が入ってNG)、外撮影なら人待ち(映像内に一般の通行人が入ってしまわないように待つこと)なんかもあります。あとキャストも人間なのでNGも出します(NG出しちゃうと本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。。)。
この辺りもあまりピンとこないかもしれませんが、私の感覚値としては大体4時間くらいかけて撮ったシーンが30秒〜1分くらいになります。(当然もっと短いことも長いこともあるし、時には全く使われないこともあります)。
分かりやすく単純計算で、4時間かけて撮ったシーンが1分になるとするならば、7分の映画なら撮影だけで28時間必要なことになります(実際は工夫次第でもうちょっと少なくできます)。
そこにプラス、ロケ地が変わるなら移動の時間が必要だし、みんなの休憩の時間やご飯を食べる時間などを入れるともう少し時間が必要です。
(もう書いてるだけで、ひぇー😂ってなってます)
因みに脚本は、撮影の進み具合により最初のものから変更になることもあります。撮影時間が足りなそうだったり、既定の7分を明らかにオーバーしそうだったりする場合、臨機応変に脚本は書きかえられていきます。監督は瞬時にその判断と変更をしなくてはいけないし、キャストや技術さんもその場で変わった脚本に瞬時に対応しなくてはいけません。
そうして無事に撮影を終えたとしまして、次は編集ですよね!
映画は基本的に物語の最初〜最後までその順番で撮影されることはあまりなく、同じロケ地や同じ時間帯のシーンはまとめて撮られることが多いです。なので、映像を脚本の物語順に並べ替えなければいけません。
また、映像と音声はバラバラで撮っているので、映像と音を合わせる作業からはじまり、セリフや環境音を聞きやすく整える作業が必要です。
そしてようやく見やすい映画になるようにシーンシーンののりしろ部分をカットして繋げたり、どのテイクを使うかを選んだりしていきます。
ここでおさらいですが、撮影された素材は先程書いた通り「カメラ引きの映像・カメラアップ・各キャスト目線の映像など、各シーンでカットごとに数テイクずつ」あります。結構な量です。あと、編集の途中でミスや何らかの不備を発見して、撮り直しになることもあります。
一通りの編集を終えた段階で、もし規定の7分を超えていた場合、どのシーンも必要で入れているのにも関わらずカットしなくてはいけないということになります。この「どこを削るか問題」は毎回本当に大変そうです💦
編集作業は、作品提出期限(日曜日の19:30)から逆算して、日曜日の18:00には終えておきたいです。提出に際してのデータの書き出しやアップロードがあるからです(余裕があればプラスの最終チェックができます)。そこから更に逆算すると、できれば日曜日いっぱい(せめて午後から)は編集の時間がほしいので、撮影は理想なら土曜日中に終わりたいです。が、日曜日午前中までならぎりぎりセーフ。
そんな感じで、ここまでざっと整理してみると
金曜19:30〜土曜6:00ごろ 脚本・撮影準備
土曜6:00〜日曜12:00 撮影
日曜12:00〜18:00 編集
18:00〜19:30 確認・提出
みたいなスケジュールになります。
(実際はもっと押し押しです💦)
そして実際はもっと同時進行で色んなことが動いていて、脚本・撮影準備をしている時間でキャストはセリフ合わせをしていたり、撮影中に撮影した映像を編集さんに即時で送って撮影と同時進行で編集を進めてもらったり、編集の時間には効果音素材を探したり、提出書類(ロケ地承諾の書類や関わった人全員の承諾書が必要)の確認をしたりしているので、自分のメインの作業時間でなくても見えないところでフルフルフル稼働しています。
さて、ここまででお分かりいただけるでしょうか…
\\…え、あれ??休む時間なくない??😂//
そうです、ないんです!!!
監督はまず48時間丸ごとフル稼働(全ての判断が委ねられます)、次に大変なのは制作さん(撮影は全部ついて行くし、裏方の作業や雑用も全て担います)。そして編集さん(時間に間に合うか間に合わないかが全ての鍵です)。
現場での体力の消耗の激しい技術さん(機材とかめっちゃ重いです)や、映り(顔色とか)を気にしなくてはいけないキャストは合間を見つけて積極的に休みます。それでも48時間のうち2〜3時間寝れたら良い方という感じ🙏
さてここでこちらの写真をご覧ください◎
40時間目くらいのみんなですw(みんな疲れが😂)
そして48時間完走後の写真
(みんなホッとしてすっきり見えますね👏)
そうしてみんなで協力して、やっと1本の作品ができあがります。たった7分の作品って思っても、本当に大変なんです…
映画を作るって本当に大変。
(90分の映画なんかを想像すると、もう言葉が出ないです…)
でもだからこそ楽しくて、完成したら当然嬉しいし、たくさん見てもらいたいなって思います。
今回の現場は本当に明るくて楽しくて、常にどこかで誰かが笑っているような、笑いの絶えない現場でした。その一員として関われてとても嬉しいし、何より私は誰よりも楽しんだ自信があります💪✨
それはみんなで完成を目指す気持ちが共にあったからだし、大変な中でもそれぞれを気遣いあえる優しいメンバーだったからだと思います。とても恵まれた環境でした🙏✨
そんな素敵な皆様と完成させた作品が、間もなく上映されます。私たちの作品だけでなく、今年の大阪48HFPに参加した全ての作品が上映されます。各チームきっと色んな苦悩を越えて完成させた大切な作品です!!
この上映会の後は、他で同じ作品を上映するとしても気になる部分や心残りのある箇所を手直しするチームも多いと思うので、本当に本当の48時間の軌跡を見られるのはこの上映会だけです。ぜひ見てほしいです!
最後には観客投票もあるので、もしいいなと思う作品があったら、ぜひ一票入れていただきたいです!!
***
11月2日(土)
The Osaka 48 Hour Film Project 2024 プレミア上映会
会場:クレオ大阪南
コノハ参加チームは
垂水映画劇団「恋愛行進」(くじ引きテーマ:ロマンス)
上映Group C – 18:10 開演 (17:50 開場)
※各4~7分の作品で、コノハ参加作品は11番目に上映されます。
入場料 当日券のみ 1,000円/プログラム
※プログラムごとの完全入替制です。
その他の詳細長くなっちゃうのでリンクにします🙏
こちらより!
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それから、なんと!
これまでの48HFPで撮影された映画も上映の機会があります!!
大阪 谷町四丁目 Movie’s cafe MATERIAL tanimachi
MATERIALショートムービータイム
11/7 20:45~
11/28 19:30〜
*各アフタートークあり
上映作品(全て48HFPで作られた作品です)
・ゆめかさくら *コノハは主題歌
・ヴァンパイアハンター・ザビエル
・僕の友達カンタ
・おでのみりょく *コノハは出演
上映詳細はMATERIALtanimachi公式HPにて!
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上映の前にもう一度このブログを見ていただくと、きっとより楽しめます🤣
というわけで!
今回はいつも説明しきれなかった48 Hour Film Project(48時間映画祭)のお話でした✨
長文でしたが最後までお読みいただきありがとうございました!!
最後に、ネタバレのない範囲で今年の48HFPの思い出を写真で置いていきますね📸✨
(誰かがどこかで載せてくださってたものを拝借しています🙏✨)
それにしても楽しかったなあ!!
ありがとうございました!
コノハコトノハ